ご先祖様は、何処から?
ご先祖様は、普段は、あの世(極楽浄土)に居ます。そして、お彼岸やお盆に帰ってきます。
お墓やお仏壇にお線香を供える時、「ご先祖様を心で想うと一瞬のうちにあの世から帰って来る」と言われます。つまり、何時でもご先祖様を想う事で、貴方を見守っていてくれると言うことです。
仏教では、「先祖」は、”ほとけ”の国に住ったと考えられています。「先祖」は、”ほとけ”になっていると言うってもよいかもしれません。神道では、祖先をまつらないと祟る(たたる)とされているのに対し、仏教では「先祖」つまり”ほとけ”は祟らないのです。だから、”先祖供養”も祟られることを恐れて行うのではなく、私たちをこの世に送ってくださった先祖への感謝の気持ちから行われるものであり、また、そうでなくてはならないものなのです。
そしてこれが、仏教における先祖の霊への基本的な態度なのです。
よくわかる「仏教の知識百科」監修 ひろちさや より