お位牌とは?
お位牌は古く中国の後漢時代、儒教の習わしにより自らの官位や姓名を小さな板に記してまつったことに始まります。木簡と呼ばれる物がそれです。 これが日本に伝えられ、仏教と結びついて位牌へと姿を変えました。 位牌は江戸時代、仏壇とともに普及し、仏教に加わり、先祖供養という日本の民族的な宗教意識の影響を受け、現在のような形になったといわれます。
位牌の種類
白木位牌(野位牌)
葬式の時に使う白木の位牌、49日の忌明けに本位牌にかえ、お寺に納めて供養する。
板位牌 ・本位牌
もっとも一般的に使われている位牌で、形式的にはきわめて種類が多い。
★ 塗位牌・黒檀位牌・紫檀位牌・欅位牌・琥珀色紫檀位牌・花琳位牌など・・
用途からいえば、寺院用と在家仏壇用にわかれる。
回出位牌(繰出し位牌)
扉のある形式と、扉のない形式のニ種類があるが、板が約10枚おさめられており、その板に戒名・法名を記し、法事や法要の折りその戒名を表にくるように繰り出すところから、繰出し位牌とよばれている。
過去帳繰出 過去帳を見台におくこともあるが、位牌形式で過去帳をおさめる回出位牌も有る。
★ お仏壇のお位牌が沢山増えた時にお位牌を1つにまとめて先祖の供養をするお位牌です。
「◯◯家先祖代々之霊位」とお位牌の表面に彫ります。
寺院用位牌
寺院の位牌堂におさめる位牌、僧侶用独特の位牌(卵塔型・雲首型)や三界万霊位牌がある。