正定聚・入正定聚とは
「入正定聚にゅうしょうじょうじゅの益やく」(正しく仏に成ることに定まった仲間に入ること)であり、それは、「どのような人生にぶつかろうと、どのような形でこの『いのち』が終わろうと、私は必ず仏に成らせていただく」という利益であることが特に記されています。
[現生正定聚][げんしょうしょうじょうじゅ]
「現生」は、そのまま。
「正定」は、必ず仏になることが定まっている位に居る事。
「聚」は、仲間。
本願他力をタノム念仏者には、現生十益が自然に具わる徳として説かれる、
その内の一つに定聚の位に入るとある。
親鸞聖人の教えの特色のひとつが現世からのすくいの強調であります。
現世における信心獲得(しんじんぎゃくとく)のときに正定聚に住するとする
現生正定聚 (げんしょうしょうじょうじゅ・現世において往生成仏が定まったなかま)を主張されたのであります。
信士・信女などの「位号」や、不退転・正定聚などの「置き字」は、使わないのが浄土真宗の本来のあり方です。