達磨の由来
達磨(だるま)は、中国禅宗の開祖・菩提達磨に由来するといわれています。達磨の出生地は、南インドの王国の王の第三子であったと伝えられますが定かではないようです。
その後、中国に渡り嵩山(すうさん)という処の少林寺に止宿して、壁に向って九年間座して悟りを開いたという、面壁九年の故事は有名です。
この故事にならい室町時代の頃、起き上り小法師として、おもちゃに作られたようです。赤い衣をまとい、手足のない僧の姿で登場しました。その後、江戸時代中頃に今のような「だるま」の姿になってきました。
赤い衣は、天然痘(ほうそう)除けのまじないとして、倒れないのは、餐蚕・豊作・大漁・商売繁盛の縁起物として、七転八起の福を呼ぶ、めでたい象徴として崇められるようになりました。